2007年6月22日金曜日

NHKどうする日本「介護問題」……介護を商売にする輩が多すぎるのでは?



この番組:
Yahoo!テレビ - 地域発!どうする日本 : "▽介護・あなたの老後は大丈夫?解決策を探る▽脱大型施設で24時間安心の街▽医療参加で理想の在宅支援▽実現オーダーメード介護"
やたら危機意識ばかりを煽る番組だったが、問題の本質は別のところにある。

日本の介護制度が行き詰まっている根本的な理由は、「官僚主義と営利主義の悪しき融合」にある。「官」が必要以上に複雑な制度を決めて、その制度で飯を食う不必要な人間を多量に作りだし、おまけにその制度の運営を「利益を保証する」ことで民間に委託したことにある。官の煩雑な文書主義的小役人お上意識仕事と民間の営利至上の儲け主義の「悪しき合同」。これがニッポンの介護制度に他ならない。

老人の介護に当たっている現場の介護士には皆から集める介護保険料の一割程度しか払われないらしい。ほとんどがデスクワークだけをする終身雇用のサラリーマンの事務経費に浪費されるのだ。ニッポンの介護システムとは巨大な官僚システムに成り上がっている。

今晩の番組でも、デスクワークだけをしている「頭でっかち」が偉そうなことをしゃべっていた。おいらが払っている介護保険料を、あんたらなんかには払わず現場の介護士だけに回すことが出来れば、いくらでもフィリッピンから住み込み介護士を雇えるのである。国民が払う介護保険料のほとんどは、介護で食っている利権者のお給料に回ってしまっているのは、理不尽である。

介護専門のどっかの病院のセンセー(ヒゲ親父)がうっかり漏らしてしまった失言がそれを如実に物語っている。彼はいった:
我々の病院では15分ルールというのを作っています。事前にデータを皆が勉強して会議にでることで、この患者さんを「どう処分するか」15分以内に決めるのです。

年寄りは「処分」の対象かよ〜。単なる言い間違いであったのだろうが、「言い間違いこそがその人間の本当の意識を反映している」とはユングの言葉だったか。

日本の老人介護は今やあまりに官僚的になりすぎて、同時にあまりにも儲け主義の対象と成り果ててしまった。もっとみんな自分で払うお金の使い道を自由に決められるようにした方がいい。今のままでは、制度が破綻するのは目に見えている。

2007年6月9日土曜日

Le Monde ; クルマの色で事故率が違う!


へ〜:

Le Monde.fr : La couleur d'une voiture annoncerait le risque d'accident : "Les voitures noires sont plus souvent impliquées dans des accidents de la route et les blanches sont plus sûres, selon les résultats d'une étude australienne."
白が一番安全で、黒が一番危険だとのこと(事故率12%アップ)。

危険な順に:
  1. 灰色
  2. 銀色
  3. ブルー

オーストラリアの85万件以上の事故記録に基ずく調査だとのこと。

一方、ニュージーランドでは別の調査結果が出ている:

http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C2000001874/E20060508180851/index.html

国土の風景なんかで結果が違ってくるのだろう。ニッポンでも早急にこういう調査をやるべき。また自動車保険料にも反映させるべき。

Posted: Sat - June 9, 2007 at 11:33 AM   Letter from Yochomachi   Le Monde(ルモンド抄訳)   Previous   Next   Comments (2)

2007年5月30日水曜日

隠居小屋:夾竹桃が咲いている



昼から雨。雨の中のキョウチクトウも風情がある。



ナポレオン軍がスペインに攻め込んだとき、現地に生えていた夾竹桃の木で焼肉を焼いて食ったら、全員が食中毒になったという。日本軍も中国に行って夾竹桃の枝を箸にして飯を食ったら兵隊さんのお腹が痛くなったという。もともと日本にはなかった植物らしい。それにしては日本の気候があっているのか、毎年猛烈な勢いで伸びる。ブラックバスみたいなもんだな。バスもキョウチクトウも、今やニッポンの自然の一部なのです。

2007年4月23日月曜日

炭水化物抜きダイエットの原点は19世紀フランスにあった!(サヴァランが書いていた!)



今日読んだ本、古典中の古典ブリア・サヴァランの『美味礼讃』(初版1826年)。これは「哲学書」ですぞ。人生についてのあらゆる知恵が入っている。もちろん食に関しても。でも「肥満対策」について書いてあったとは、知らなかったな〜。これはニッポンの偏った「食育」文化では無視されていた記述。読むべし。

この本:
美味礼讃 (上)
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この中の「黙想二十一 肥満について 肥満症の原因」から抜粋:
  1. 肥満の原因の第一は、生まれつきの素質による。
  2. 肥満症の第二の原因は、澱粉質にある。澱粉は砂糖とともに用いられると、一層迅速にその効果を現す。澱粉は、ビールやそれに類する飲料によって流し込まれても、やはり肥満を来すことにかわりはない。終始ビールなどを飲む国民の間にも、やはり素晴らしい太鼓腹が見いだされる。
  3. 睡眠の延長と運動不足とは、互いに持ちつもたれつして肥満症の一つの原因となる。
  4. 肥満症の最後の原因は、食べ過ぎ飲み過ぎである。

すごく簡潔にして明確。まさにアトキンス博士の処方箋通りではないか。「肉と脂肪と野菜は制限しない。制限するものは、糖質と炭水化物である」というアトキンスなどのローカーボ・ダイエットは、ニッポンの「食育」先生と、「国民はすべからくコメを食え!」といいと言う自分の商売繁昌しか考えない農村利権団体から、両ばさみの総攻撃を受けているが、19世紀初頭ナポレオン戦争直後のサヴァラン先生が処方している「由緒正しい」ダイエット法なのであった。19世紀のフランス教養主義は、さすがである。

サヴァランは日本では値段に糸目を付けずに食に拘る「美味しん坊先生」という風に解釈されているが、この本を読めばそうでもないことが分かる。「食事とは、あくまでもコミュニケーションの手段である」と明確に書いてあるのだ。ローマ人のような暴飲暴食は下品であるとも書いている。高い食材ばかりに拘るのではなく、年収5000フラン(500万円)クラスの中流階級と年収3万フラン(三千万円)クラスの富裕階級で、それぞれのそれなりの「美味礼讃」があると、具体的にメニューまで書いて説明している。

「おいし〜!」連発ばかりがグルメではない。グルマンディーの原点はこの本にある。一読おすすめ。

2007年4月13日金曜日

思えば母から運転教習を受けたのだった



今晩の日経「こころの玉手箱」コラムでTDK会長の沢辺肇氏が運転免許教習所での屈辱体験を書いて居られた。40歳を過ぎて免許証が必要になったのだが、年下の教官からぼろくそに侮辱されたのがトラウマとしていまでも残っているとのこと。そのことを思えば、教習所に行かなくてすんだ散人は幸せだった。

運転免許証は18歳の春に取った。どうしても春休み中に取りたかったのだが教習所に行く時間が無く、母親に運転を実地で教えてもらった。当時、武庫川の河川敷に廃業した運転免許教習所のコースがあったので、母親と一緒にそこに毎朝数回通って練習した。その後すぐ、明石の運転免許試験場まで電車に乗って出かけ、一回目は見事に不合格だったが、二回目に合格した。おかげで運転教習所での不愉快な体験をせずにすんだ。

女性でクルマの運転が出来るというのはまだまだ少数派だった時代である。母親は、はっきり言って運転は下手くそだったが、とても格好良かった。その母親に教えてもらったおかげで、散人のクルマの運転は教師であった母親譲りそのまま。だから、いまだに車庫入れと縦列駐車は苦手だ。でも、免許試験場ではエンストは禁物で十点引きだが、一方坂道発進での空ぶかしはいくらやっても一点引きだから壮大にやればいいとか、いろいろ対策を教えてもらったので教習所に通わず免許が取れた。

その母親も、すっかり歳をとってしまって、昨年亡くなった。散人は、運転免許を取ってからすぐ実家を離れ、以来ほとんど実家に帰らなかった。もうちょっと母親孝行をして居ればよかったと、いまだに思う。

2007年4月11日水曜日

日経:日本の労働生産性、主要国で最低



今朝の日経:
NIKKEI NET:経済 ニュース: "日本の労働生産性が2005年時点で米国の7割程度と、主要国で最低水準にとどまっていることが内閣府の分析で明らかになった。就業者の多い卸・小売業、運輸などサービス分野で低迷が目立ち、米国との同分野での格差は2000年以降広がっている。IT(情報技術)の活用や規制緩和で差がついた可能性があり、日本経済の成長力強化へサービス分野の効率化が必要になりそうだ。"

さらに:
内閣府は06年の経済協力開発機構(OECD)などのデータから05年の主要国の労働生産性を比較。米国を100とすると、日本は71で主要国で最低の水準。ユーロ圏(87)や英国(83)のほか、OECD加盟国の平均(75)も下回った。(07:02)

とのこと。

ニッポン人がアメリカ人と同じ能率で働けば、人口が三割減っても大丈夫と言うこと。労働生産性向上対策の方が少子化対策より即効性がありそう。

日本の労働生産性が極度に低いのは、勤労者一人一人の問題と言うより構造要因が大きい。「既得権集団」が多すぎるのだ。

日経:日本の労働生産性、主要国で最低



今朝の日経:
NIKKEI NET:経済 ニュース: "日本の労働生産性が2005年時点で米国の7割程度と、主要国で最低水準にとどまっていることが内閣府の分析で明らかになった。就業者の多い卸・小売業、運輸などサービス分野で低迷が目立ち、米国との同分野での格差は2000年以降広がっている。IT(情報技術)の活用や規制緩和で差がついた可能性があり、日本経済の成長力強化へサービス分野の効率化が必要になりそうだ。"

さらに:
内閣府は06年の経済協力開発機構(OECD)などのデータから05年の主要国の労働生産性を比較。米国を100とすると、日本は71で主要国で最低の水準。ユーロ圏(87)や英国(83)のほか、OECD加盟国の平均(75)も下回った。(07:02)

とのこと。

ニッポン人がアメリカ人と同じ能率で働けば、人口が三割減っても大丈夫と言うこと。労働生産性向上対策の方が少子化対策より即効性がありそう。

日本の労働生産性が極度に低いのは、勤労者一人一人の問題と言うより構造要因が大きい。「既得権集団」が多すぎるのだ。

2007年4月7日土曜日

ヒメリンゴの花が開いた



三つ四つだけれど、咲いた。記念写真。

 

ヒメリンゴを剪らずに伸びっぱなしにさせておいたら、二階の屋根より高くなった。こうなるともう先端を短くできない(脚立では届かないし、細い幹だからハシゴもかからない)。風が吹くとゆらゆら揺れるが、折れることはない。まあ、いいでしょう。

2007年4月6日金曜日

毎月分配型投信は邪道であるか?……バルザック小説で検証する



団塊の世代がこぞって買うので大人気となっている毎月分配型投信であるが、その道の「ご専門家」には至って評判が悪い。あんなものは投資の正道ではないとか、円高リスクを見ていないとか、元本割れ確実とか、はたまた、あれのおかげで日本の資金は外債に流れるから日本株がさえないのだとか散々。本当にそうか。バルザックの小説(19世紀パリ)で検証してみよう。

取り上げるのは『ペール・ゴリオ』(ゴリオ爺さん)。あれにとても身に詰まる話が出ている。当時のフランスの金融市場はたいへん発達していて、ある意味では現代日本の金融市場より高度に発展した金融商品が目白押しだったのであるが、毎月分配型投信はなかった。当時のフランスに毎月分配型投信があれば、ああいう悲劇はなかったのである。

お話しとは:
ペール・ゴリオ パリ物語 バルザック「人間喜劇」セレクション (第1巻)
ペール・ゴリオ パリ物語 バルザック「人間喜劇」セレクション (第1巻)バルザック Honor´e de Balzac 鹿島 茂

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お金持ち(だった)ゴリオ爺さんは二人の娘を盲目的に愛している。二人には高額の持参金を付けて嫁にやり、自分はわずかばかりの年金で下流の下宿暮らし。ところが娘達はいっこうに親離れしない。妹娘の方が恋人と逢い引きのためのアパルトマンを買って欲しいと無心に来る。ゴリを爺さんは言う:
よし、年利1350リーヴル(135万円)の永久国債を売ろう、売ったお金のうち、1万5000フランで抵当権のしっかり付いた1200フラン(120万円)の終身年金を買っておいてから、残りのお金でお前の買い物をしよう。

この発言の意味するところを鹿島茂が解説してくれているが、つまり当時の国債利率は5%なので、売った国債の額面は27000フラン(2700万円)。12000フラン(1200万円)でアパルトマンの支払いを済ませ、残りの15000フラン(1500万円)で年間1200フラン(120万円)の受け取りのある終身年金を設定したと言うことなのである。

ところがこの終身年金とは一旦設定すると解約が出来ない。このすぐ後に姉娘の方が自分の恋人の借金の肩代わりのために12000フラン必要だと言ってくる。もうお金はない。ゴリオ爺さんは「娘がいるというのに終身年金なんか設定して、お前は娘がかわいくないのか」と叫んで壁に頭をぶつけて後悔する。あれやこれやで(結局終身年金を担保に高利貸しから400フラン借りるはめに)、ゴリオ爺さんは無一文になってしまうのだが、毎月分配型投信が当時あればそんなことはなかったのである。おまけにゴリオ爺さんはその後すぐ死んでしまうので終身年金は損だった。

ランティエの基本哲学は絶対に元本には手を付けないと言うこと。これを守らなかったゴリオ爺さんはその段階ですでに破綻しているのだが、自由に売買できる国債より売買できない終身年金の方が利回りが高いと言うことがミソ。国債よりはるかに分配率が高く、しかも自由に売買できる毎月分配型投信は、蓄財型の投資商品ではなく、この二つの中間点を狙った年金型商品としてとらえなければイケナイのである。

いままで創造性に全く欠けていたニッポンの金融界がはじめて魅力的な商品を作ったのである。そんな商品を思いつかなかった他のファンドマネージャーのねたみや中傷は無視して置いていい。

2007年4月1日日曜日

4/1 Today ドクター中松が東京を美しく安全な街にするための新発明を発表



いよいよ東京都知事選。さっき曙橋に降りたら、住吉町の交差点でドクター中松が街頭演説をやっていた。なかなかいいことを言っている。

要旨:
  1. 東京の街が国際的に相手にされないのは電線と電柱が蔓延っているため。ドクター中松の新発明を使えば簡単にすっきりさせることができる。地中に埋設してある水道管とガス管を電力線と通信ケーブルの替わりに利用するというもので、複数の波長の電磁波を同一配管の中に伝達させることで、電気はもとより、電話、ケーブルテレビその他一切の空中電線が不要になるのである。各家庭にコンバーターが必要だが、一台3500円で製作可能だし、現在の空中配線を撤去して銅線を中国に売れば充分その経費は賄えるのである。発明で東京をセンスのある街にしよう。
  2. 東京の街が暑いのは、緑が足らないためである。ドクター中松発明の新植物「タンポポラン・ナカマツ」の種子をヘリコプターで東京中にばらまくと、一ヶ月で東京中が緑になる。この植物は、タンポポとコチョウランとフユツタを掛け合わせたもので、住宅の屋根や壁などのほとんど土壌がないところでも気根を伸ばして空中から水分を摂取しながら生い茂ることが出来る。春にはタンポポのような花を咲かせてすこぶるきれい。東京全体で発生する二酸化炭素の5割をこれで吸収でき、おまけに直射日光を遮るので、東京の平均気温は約3度下がると見込まれ、夏の間のエネルギー使用量も大幅に削減できる。発明で東京を緑の街にしよう。
  3. 東京都民が日々の生活に不安を感じるのは、食糧供給に不安があるためだ。東京都民が食べる食料の8割は外国から輸入されるが、そのすべてが細い浦賀水道を通過する。農村ウヨクたちは、地産地消なぞと言って、都市住民が文句を言うなら食わさないぞと強迫するし、輸入に頼ろうとすると今度は一粒たりとも外国のコメは都民に食わせないと、浦賀水道に機雷を仕掛け輸入を妨害することを虎視眈々と狙っている。おかげで都民は不安に怯えているのだ。ここでドクター中松の新戦略。神奈川県から城ヶ島を委譲して貰う(代わりに夢の島を神奈川県に譲渡する)。城ヶ島にドクター中松発明のどんな機雷も無力化できる高速エージス艦を配置して、農村ウヨクの水道閉鎖工作への守りを固める。発明で東京の食糧安保を確保しよう。

ふむふむ、なかなかいいことを言っている。これらドクター中松の新発明は、都知事に当選した段階で、特許料無料で東京都に寄付するとのこと。彼に投票しようかな〜。

〔残念なことに、これはエイプリルフールでした〕

2007年3月27日火曜日

人生(マネー)の修業には、まずバルザックを読むこと



この三日、バルザックの『従兄ポンス』と付き合っていた。最近目が薄くなり速読が出来ないので精読。恥ずかしながら未見の本だったが、すごく楽しめたと同時に、とても参考になった。もっと前に読んでおけばよかった。

鹿島茂編『バルザック「人間喜劇」セレクション』からの一冊:
従兄ポンス—収集家の悲劇
従兄ポンス—収集家の悲劇オノレ・ド・バルザック Honor´e De Balzac 柏木 隆雄

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非常に中身が濃い。普通の小説だったら10冊分ぐらいの中身(ネタ)がある。美術品のコレクションの詳細テクニック、ブルジョワ金儲け風俗から、娘の持参金の相場と決め方、芸術家「業界」の内輪の事情、遺産相続をめぐるカラクリと弁護士を使ってのケンカのやり方、葬式業界のボリ方などなど、現代日本においてもとても勉強になる(日本の法制度は、ボアソナートの影響でフランスからの直輸入の法律が多いから)。たくさんの登場人物がでてくるが、ごく普通の善人も自分のささやかな野心がからむととんでもない悪党に変身する。戦いのすべを知らないナイーブな人間は、まるで赤子の手を捻るがごとく、ごく合法的にむしり取られてしまう。こりゃ『ナニワの金融道』の19世紀フランス版だ。

この本に出てくる唯一の善人は、ポンスの親友で音楽家のドイツ人だ。天使のように純粋で、ナイーブ。おかげで惨めなことになるのだが、経済主義が風靡する19世紀のフランス人にとってドイツ人とは、純粋でナイーブ、子供のような純粋の心を持った人間であると認識されていることが興味深い。現代のニッポン人も、国際社会から同じような目でみられているのかも知れない。(最近のBBSの調査では日本人とカナダ人が世界で一番憎まれていないとのこと。無害で御しやすいとみられているのであれば、あまり喜んでばかりはおられない)

日本人はもっとバルザックを読んで、みんなすれっからしになろう。

PS)お金の額が重要な意味を持つので、下記の換算表でもって現在日本円に換算しながら読むこと。でないとわからない。
  1. 1フラン  = 1000円
  2. 1エキュ  = 3000円
  3. 1ルイ    = 2万円
  4. 1スー    = 50円

蛇足)消費者が自分の利害を把握できず、松岡利勝「光熱水費」農水相なんかの農村利権集団にいいように牛耳られておるようでは、国際社会から馬鹿にされるわな〜。

2007年3月22日木曜日

「お弁当」にこだわる専業主婦のオブセッション


Japan Times : 「お弁当」にこだわる専業主婦のオブセッション


この記事に驚倒:
Mothers turning 'bento' into high art | The Japan Times Online: "Beyond just nutrition, boxed-lunch creativity becoming source of pride"
一日数時間掛けて6歳の娘の弁当を「芸術的」にこしらえるのだと。

写真もあった。この主婦が先週つくった「モーツアルト弁当」:

 





主婦の間では「弁当造り」の競争もあるらしい。ネットで見せっこもしているとのこと。専業主婦はとても暇なのでこんなことにエネルギーを費やしているのだそうだ。

予想される読者感想を二三(あなたの感想はこのうちどれ?):
  1. 素晴らしい、私もやってみたい。
  2. 私のお弁当は恥ずかしい、きっと子供が肩身の狭い思いをしているだろう、頑張らなくっちゃ。
  3. 弁当は栄養のバランスの方が大切だと思うけれど……。
  4. そんな暇があるなら、社会に出て仕事をしろ!
  5. そんな暇があるなら、子供の勉強を見てやれ!
  6. 自己満足じゃないの?
  7. こんな弁当を持っていったら、子供がいじめられないかしら?

ニッポン社会は、病んでいるのだろうか?


2007年3月16日金曜日

落語「酢豆腐」に学ぶ人生訓



ホリエモンに実刑判決。同情すべき点も多いが、所詮、実質価値以上の不当な値段で株を投資家に売りつけるいかさま商法を推し進めたことについては、被害者が馬鹿であるという以上に、商売のやり方としてホリエモンに非があった。司法当局の嫉妬に基ずく嫌味な正義感は別にして、この判決は順当なところであったと思う。ところで今晩の日経「古典落語から投資を学ぶ」コラムに落語の「酢豆腐」が出てきた。あはは、同感。投資家に限らず、だまされてひどい目にあう消費者がニッポンには多いのだ。

落語の「酢豆腐」のあらすじについてはここ。知ったかぶりをして通人ぶるアホダンナに腐った豆腐を食わせてひどい目に合わせるお話しだが、こういうダンナが現代日本にも多いのである。

先日テレビで見たが、銘柄もののお米を、漬け物と質素なおかずだけで食わせて、大枚4000円を請求するレストランがあるという。お客は有り難がって4000円の「粗食」を押し頂いている。アホそのもの。「酢豆腐」の通人ぶるダンナと同じである。関サバとか大間マグロに大枚を払う自称「食通」も同じことで、アホだ。

考えるに、食い物に対する支出とは、どんなに張り込んだところで、所詮大した金額ではない。これが自称「オイシンボ半可通」が蔓延る理由であろうが、一旦ライフスタイルとして定着すると生涯支出ではたいへんな無駄な金額となる。さらに、こういう支出に見得をはっている人間は、単にぼられているだけなので、とてもカッコワルイ。この程度のことがニッポン文化だなどといっているかぎり、日本文化は所詮「低級文化」に留まる。

お金を出す以上、そのお金の値打ち以上のものにはびた一文も払わないとする考え方、これこそが投資と生活の「基本中の基本」。これが判らない人は、最後まで人生の「負け組」のまま。「農村ブランドぶったくり商法」に乗せられて○○野菜とやらに大枚を払っているかぎり、貴方も確実にそうなるのである。

2007年3月9日金曜日

「ジャン・ボードリヤールの消費社会への批判を読み“無印良品”をつくった」(堤清二)



今日の日経「文化往来」。先日77歳でなくなったボードリヤールについての記事の中から見つけた。そうだったのか。

いろいろメモ:
  1. ボードリヤールは商品は利用価値だけで用いられるのではなく、社会的権威や幸福感といった他者との差異を示す「記号」としての役割を持っていると説いた(『消費社会の神話と構造』)
  2. 差別化したいという「欲望」に基づく消費は際限がなくなる。
  3. 堤清二はこれを読んで、ブランド品と言うだけで価値が上がる状況に疑問を覚え「無印良品」をつくった。
消費社会の神話と構造 普及版
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堤清二は偉かったので敢えて反対のことをしたが、大半の商売人はこの本を読んで「そうだったのか!」とこの消費者の性行につけ込んで儲けようと企てることになる(ブランド商法)。実際「過去数百年間になされた生産性の上昇分のほとんどが衒示的消費に回され、労働時間の短縮にはつながらなかった」とヴェブレンも指摘している。つまり、人類はせっかくの生産性上昇分を享受できていないのである。いまだにそう。
有閑階級の理論
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人間は昔からいっこうに変わらない、アホだというのは簡単。でも人間である以上、他者との「差異」を求めるものなのである。差異を求めながら、商売人に乗せられてぼられないための方法は何か。お金じゃない「差異」を求めること。これに尽きる。二三の参考例:
  1. 伊丹十三は、ものに拘った。でもお金はかけなかった。世界で一番高い消しゴムを使っていたがそれは500円。醤油は長野県かどっかの知られていない醤油屋から取り寄せていたが、普通の値段。「差異」は値段じゃないと認識していた。
  2. 余丁町に住むグレゴリー・クラークは、千葉県に壮大な土地を所有し自分の「王国」を築いている。軽井沢なんかの別荘地の100分の1以下の単価。みんながブランド別荘地に群がる時に敢えて逆張りをする。「ニッポンの地価は高い高いと言うが、自分で探せばいくらでも安いところがある」という。
  3. フランス人の多くは、バカンスの度に地方の無名のワイナリーを自分で訪ね、自分の舌で判断して葡萄酒を安く多量に買い込む(地下室に保存する)。自分で納得した「知られざる銘酒」のコレクションをつくるのである。

要は「システムの裏をかけ」ということだ。ニッポン・システムとは「消費者をうまいことだまして搾取し生産者に所得移転を図るシステム」と言っていいが、彼らの手口を勉強しさえすれば、うまく裏がかけるのである。だいたい政府とかマスコミとか消費者団体とか「リッチ志向の読者を対象にした女性雑誌」なんかが言っていることの反対をやればまず間違いはない。

「記号」の意味は自分と限られた人だけに分かればいいことなのである。記号の商品化と大衆化は記号の値打ちを低下させるものでしかない。それに乗せられてしまうか否かが、勝ち組と負け組の分かれ目。

Posted: Fri - March 9, 2007 at 02:30 PM   Letter from Yochomachi   名言(迷言)集  Previous   Next   Comments

2007年2月28日水曜日

持ち家は「負債」であるか?



昔のメリケン渡来のお金儲けノウハウ本(『金持ち父さん貧乏父さん』)に「収益を生むものが資産であって、収益を生まない資産(持ち家など)はすべて“負債”である」との記述があり、目からウロコと感心した人が多かったようだが、これは普通の人の常識とは異なる。でもこの「トンデモ理論」に対しては「理論的な」反論がまだ出されていないような気がするので、一応書いておくことにする。

この「トンデモ理論」が書かれている本:
金持ち父さん貧乏父さん
金持ち父さん貧乏父さんロバート キヨサキ 白根 美保子

筑摩書房 2000-11-09
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starもはや古典か。
star私の人生感を180度変えてくれた本
star資産と負債の考え方

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「持ち家は負債である」とするくだりについての散人の見解:
  1. 持ち家は立派な資産である。収益を生まないと言うが、持ち主に対して「効用」を生み出す。「効用」は収益と同じことである。持ち家は収益を生み出すのだ。
  2. その証拠に国民経済計算(SNA)によると、すべての「持ち家」についての帰属家賃がGDPにカウントされている。帰属家賃とは、持ち家の使用者が、持ち家の所有者(すなわち自分)に対して払う家賃なのである。立派な経済行為であるからこそ、GDPにカウントされるのである。
  3. でも持ち家に限らず不動産資産の所有・維持には相当のお金がかかる。不動産資産は「金食い虫」であるように見えることもある。この点はどういう風に整理すればいいのか。
  4. 簡単である。不動産の取得コストを正確に把握していないからである。不動産取得に当たっては維持費用も考慮しなければならないだけの話。例えば販売価格5000万円のマンションを買うとする。管理費、駐車場などの経費が年間60万円かかるとしよう。年間で60万円(税引き)の収益を生む債券が5000万円で買えるとすると、このマンション資産への実際投資金額は1億円であるということだ。一方、管理費。駐車場などの経費がかからない物件については表面価格は少し高くても実際の投資金額はもっと安くなるケースがある。
  5. また交通費が非常に高くつく郊外物件への投資にあたっても、これを考慮する必要がある。
  6. 定年退職者のような、比較的資金的余裕のある世代が、現金で不動産納入を考えている場合、維持費用に見合う収益を上げる債券を同時に購入することをお勧めする。不動産の購入価格とこうして「総合計」で判断するべきものなのである。その分に見合う効用があると判断すれば買い。なければ買わない。
  7. 貸家、旅館などに払うお金には税金がかかるが、所有不動産から貴方が受け取る「効用(帰属家賃)」については消費税はかからない。これも判断する上での材料とするといい。

今日の株価を見るまでもなく、金融資産(株価など)は、値段の変動が激しい。不動産価格も値動きが激しいが、自分に対する効用(帰属家賃)部分は、自分の主観に依存するものである以上、非常に安定的である。ストレスが少ない生活を送るためにも、資産の三分の一は不動産で保有すること。これは昔からの経験則でもある。吹けば飛ぶような紙切れ資産に過大の思い入れを持つものではないのである。


2007年2月17日土曜日

なぞなぞ(禿差別系):世界で一番ハゲ頭の比率が高い国はどこでしょうか?


このたびこれが明らかになりました。アデランス社の10年以上にわたる現地調査の結果が発表されたのです。


これ:
育毛、増毛、抜け毛予防はアデランス|企業情報|インフォメーション: "「世界の成人男性薄毛率」調査結果"

調査方法は、四人一組が主要都市で通行人の頭頂部を見下ろせる場所に立ち、二人が成人男性の人数を、二人がその中の薄毛の人を数えるとのこと。一個所で30分ずつ合計二時間で比率を出す。調査に一貫性を持たせるために現地調査担当チーフは10年間変わっていないとのこと。髪の毛に対するアデランス社の執念たるや、すごい。

各国比較表を転載しておきます:











一番の禿頭が多い国はチェコ。一番少ないのは中国(上海)とのこと。同じコーカソイド人種でも国によって大きく違うし、同じアジア人種でも国で違う。食生活とかストレスが影響するらしい。

2007年2月13日火曜日

「魚や肉の生食は危険、調理の基本を守れ」(関西医科大学教授、西山利正氏)



いろんな寄生虫が怖いことは知っていたが、今日の日経で西山教授は極めて具体的に症状を説明されている。これを読むと、スモークサーモンなんか食えなくなるよ。

抜粋:
  1. スモークサーモンやマスの押し寿司・にぎり寿司からうつる『広節裂頭条虫症』を時折目にします。サクラマスに多い長さ5ミリ程度の幼虫が筋肉に寄生する。スモークサーモンは摂氏約60度の煙でいぶす温燻製法が多く、熱が十分通らない。幼虫が人体にはいると三ヶ月で5〜6メートルに成長します。ある日成虫がお尻から垂れ下がってきて仰天して駆け込んでくる。私の所だけで年に二、三例あります。
  2. 予防法はスモークサーモンなら透かしてみて食べる。幼虫は白い塊として見えるので取り除けばいい。しっかりかみ砕けば幼虫は死んでタンパク源となる。
  3. ホタルイカの内臓には旋尾線虫、ドジョウなどの淡水魚には顎口虫という寄生虫がいます。人体に入ると腸壁を貫いて皮下組織を動き回る。浅いところを這うと爬行疹というジグザグの痕跡が残ります(写真あり、恐ろしく醜い)。
  4. 15年ほど前からホタルイカの躍り食いがブームになり、発症が多発。冷凍すれば幼虫は死ぬが、一部の産地からは未冷凍品が出回っており、生食は注意すべきです。ドジョウの躍り食いも禁物。
  5. 皮下にいる場合、皮膚を紡錘状に切開して幼虫ごと取り除きます。顎口虫は逃げ足が速くて麻酔を掛けている間に逃げてしまう。だから大きく切開する。目や脳に入り込むと重大な障害を起こすので要注意です。
  6. ユッケ(生の細切り牛肉)や生のステーキを食べてサナダムシがうつることがある。長さ5メートルになりパンツの中でうごめく。駆虫剤を飲めばすぐ治るので相談してください。
  7. サバやイカに寄生し、うつると胃壁や腸壁を突き破るアニサキス線虫もある。冷凍品ならリスクは低い。淡水魚の生食は避けるべき。
  8. ドジョウやホタルイカの躍り食いなど、本来そんな習慣はなかった。食生活の基本を守ることが肝要です。
  9. (記者注:生肉からは寄生虫のほかE型肝炎ウイルスがうつることがある。最近はイノシシやシカの肉を十分加熱せず食べて感染する例が増えている。寄生虫の場合、戦後の衛生環境の改善で診断できる医師が減り、体内の虫卵や寄生虫を検査できる医療機関は少なくなっている。)

「寄生虫は噛み砕け」にはワラッタ。生きてる虫を食べるなんて、絶対にいやだ。調理の基本は食品の加熱。料理の原点に戻れ。

それにしても、賞味期限切れにのリンゴを使ったアップルパイには大騒ぎをするのに、寄生虫入りの魚にはお目こぼし。消費者団体はどうなっているの?

2007年2月8日木曜日

「農家レストランが今ブーム」……農家は本業で頑張って欲しいな!



今晩の日経夕刊の「エコロ記者」の記事:
地元産の野菜で郷土料理などを出す「農家レストラン」の人気が広がっている。安全_安心な職を求める消費者の声に答えつつ、農山村の活性化にも寄与するこのレストラン、客をもてなし、料理の腕を振るう店主には、五十代の熟年世代が目立つ。
そうかな〜、結構なことだとは思うんだけれど、農家は本業で頑張って欲しいな。

お値段がとてもボルのである。出されるメニューは「ジャガイモをすり潰して作った団子にキノコのソテー、鶏のスープなど素材の味を生かした料理」とのことだが、
昼のみの営業で、完全予約制のコース制で、「ふるさと膳」が2100円、「やまのさち膳」が3150円、年間千人を超える来客があり、さらに無農薬栽培の農地を広げ「健康な食」の拠点にしていく考え。

とちょっと高い。でも、この種の「裏の畑でとれた野菜」を売りにする「農家レストラン」はとても繁昌しているようだ:
大きな規模のレストランだと年間5万人の集客で。売り上げは5000万円を超える。

とのこと。

料理人の技術は一種の「芸術」である。兼業農家でサラリーマンをしていた人が定年になってから農業の片手間にはじめて急に出来るものなのかな〜。それほど儲かるのかな〜。ホントの動機は別の所にあるのかも知れない。

農家は、今や農業生産よりも、不動産業者として農地の転売益で儲ける時代である;
2/6 Today 『金魂巻』の渡辺和博さん死去(2007): "農林水産省の統計によれば、日本の農家の農業生産額(金額ベース)よりも、農家の農地転用売却益の金額の方が大きくなっているという(全府県ベース)。"

趣味の「農家レストラン」でもやって、年金で生活して、保有農地を手放さずにさえしておれば、10年に一度ぐらいは農地転用売却のチャンスがめぐってくる。その時がぼっと儲ければいいという計算か。

ニッポンの農業の将来を考えると、農家は「本業で」頑張って欲しいと思う。もっとニッポン農業の生産性を高めることに注力して欲しい。その辺の現実を知らないで、無農薬野菜とやらに大枚を払ってボラれる都市のビンボー人は、アホだ。

2007年2月4日日曜日

なぞなぞ(地域差別系):全国都道府県別「厚顔無恥度」はどうなっているのでしょうか?


このたび掲題の調査結果を文部科学省が公開した。給食費の未払い状況の都道府県別データ。生活が苦しくて給食費を払えないというのなら分かるが、生活保護費や就学援助には給食費が上乗せされているという。それでも払わない親たちはやはり「厚顔無恥」なのだろう。


これが問題のデータ(PDF)↓ 一番下の表が都道府県別未払い比率:

kyuushokuhi_mibarai_chousakekka.pdf 

該当部分の画像:




上位にランクされているところは、さもありなんという常連さん達。

一方、感心したのは北陸から青森に掛けての地域。未納率が格段に低い。日本海側の人は真面目なのだ。

2007年2月2日金曜日

夕刊フジ:温泉の効能を過信するな、逆効果になる場合がある



へ〜:
夕刊フジBLOG:温泉の効能を過信して死にかけた!: "日本人は温泉好き。しかし好きが高じて温泉に対して過度の期待を持つ人も多い。体にいいはずの温泉も、時に誤った付き合い方をしてしまい、ひどい目に遭うこともある。都内に住む会社役員のMさん(58)は、療養目的で出かけた温泉で、逆に命を落としかねない事態に見舞われた。"
こういうことをもっとマスコミが啓蒙しないといけないな。

お医者さんによれば:
夕刊フジBLOG: "「温泉を過信してMさんのような事故を起こす例はとても多い」と話すのは日本温泉気候物理医学会認定温泉療法医で東京・世田谷区にある井上外科胃腸科病院院長の井上毅一医師。「いくら動脈硬化に効果のある成分が入っているとはいえ、入り方を間違えれば逆効果。まして狭心症ともなれば十分な注意が必要」と警鐘を鳴らす。"

新説なのだろうか。昔から言われてきたことなのだろうか。ちょっと調べてみるとかなり前から言われてきたことだとわかった。たとえば貝原益軒は10日に一回以上の入浴は控えるようにと書いている:
入浴 - Wikipedia: "漢方医の間では、入浴の習慣が広まることに危機感を覚えるものもいた。所謂後世派と呼ばれる医師たちは温泉療法以外による入浴は体内の気を乱して体に悪影響を与えると考えていた。貝原益軒の『養生訓』にも10日に1度ぬるま湯に沐浴すれば良く、それ以上の入浴は却って毒となると書かれている。"

「温泉はニッポンの文化」だとかいって最近の温泉ブームはちょっとバブル気味。全国の観光地には何が何でも温泉がなければならないとして、莫大なお金を投じて地下何千メートルの深さの温泉井戸が掘られる。温泉リゾートには露天風呂付きのマンションが大いに売れている。中にはリビングのど真ん中に風呂を設置したのもある。若いうちはいいだろうが、人間すぐ歳をとる。爺さん婆さんがリビングで一緒に風呂に入っていても様にならない。なんでも行きすぎの後には揺れ戻しが来る。全国津々浦々に乱立する温泉旅館街はスキー場と同じ運命をたどることになるのではないか。

2007年1月31日水曜日

「日本食にホンモノとニセモノがあるとする議論はおかしい」(白幡洋三郎)



きのうの日経夕刊で国際日本文化研究センター教授の白幡洋三郎氏が書いている。農林水産省がはじめようとしている「海外日本食優良店調査・支援事業」についてだが、もっともだと思う。農水省はもっとまともなことに国民の税金を使え!

要旨:
  1. 日本食にホンモノとニセモノがあると、いま大まじめでこんな議論が起こっている。
  2. 農林水産省の「海外日本食優良店調査・支援事業」の目的は「日本の正しい食文化の普及」。まっとうな日本食店にお墨付きを与える意図らしい。
  3. これに対して「政府が認定するなんておかしい」などの異論や、海外メディアも「日本がスシ・ポリス派遣」などと揶揄・反発を見せる。
  4. 確かに海外には文句を付けたくなるような変なニホン料理も少なくない。
  5. ただし日本食が皆「日本」だけで作られたものではないことを忘れてはならない。懐石料理に欠かせないテンプラもポルトガルをさしおいて日本食だと 言い張れるのか。かといってカレーやカツ丼は日本食でなくインドや西洋料理だというのも不自然。いったい日本食とはなんなのか。その答なしにホンモノとニ セモノの区別は出来ない。
  6. 日本食は食の「文化複合」と呼ぶべきもの。当初驚くような料理が出現しても、それは民衆の舌で吟味・淘汰されてゆくことになる。上からの押しつけは無理だ。

農 水省の海外日本食店の判定基準には「日本のコメや醤油を使用しているか」という項目がある由。日本の農産品の輸出促進のためとのことだが、だったらもしイ タリア政府がイタリアのヂュラム小麦を100%」使用していないパスタに「スパゲッティ」という名前を付けることを世界中で禁止しますと言いだしたらどう する? 東京のイタ飯屋は全部看板を変えないといけない。全量ホップを使ってない飲み物は世界中で「ビール」とは呼んではいけませんとECが言いだしたら どうする? 国内ビールメーカーは大打撃だ。

散人は懐石料理こそが「日本食」とする考えには異論がある。理由はぐだぐだ言わないが、下の吉本隆明の意見に近い:

「日本の食の基本は、カレーライスとトンカツ、それと煮物」(吉本隆明)


2007年1月28日日曜日

水も肥料もやらないからこそ素晴らしい花園が出来る!



今朝のNHK:
NHK「夢の花園をつくる男~北海道オホーツク」 : "北海道滝上町にある広大な花園「陽殖園」。この土地で開拓農家に生まれた園主、高橋武市さん(65)が、たった一人で50年以上にわたり造園した花園だ。植物と向き合い、対話しながら造り上げてきた巨大な庭園は、自然の中で暮らしてきた高橋さんならではの知恵と哲学がつまっている。理想の花園づくりを追い求め、北の大地に生きる高橋さんの姿を描く。"
ちょっと感動した。

花が自然のまま咲きそろう素晴らしい花園。一年中花が途絶えることがない。植物はまるで「野にあるように」丈夫に見事に咲きそろっている。

高橋さんは苗を植える時、水をやらない。その替わり霧の日を選んで植え付けをする。また苗も葉っぱより根が長いものを選んで植え付ける。根は「収入」で葉っぱは「支出」。逆だと「収入より支出が多い会社みたいなもんで倒産してしまう」と。花園には肥料も水もやらない。ハウスも使わない。その土地で育つものしか植えないからだ。同じ地面に13種類もの植物を一緒に植えている。でも花には相性があり一緒に植えていいものといけないものがあると。それは「花に聞いてみれば分かる」と。花が終わって枯れたものはそのまま放置されるが別の花が咲くので庭はいつも美しい。

チマチマした「趣味の園芸」の世界とは、全く別の世界。男っぽくていいな〜。まねをしようかな〜。

クマザサは丹念に毎年刈り込んでゆくと、二三年で勢いが無くなって草花を植えることが出来るようになるとのこと。これもメモ。


蛇足:「趣味の園芸」化しているのは、家庭の花壇ばかりじゃないな。貴重な輸入石油をじゃぶじゃぶ使ってハウスを温めて、化学肥料・農薬を一杯使い、作物の一つ一つの形に拘り、高価格化路線をまっしぐらに進むニッポンの農業もそう。

2007年1月23日火曜日

「国からお金を持ってきて県民の負担を軽くしていきたい」(横内正明、山梨県新知事)



今やっていたNHK山梨の新知事へのインタビュー番組。横内正明氏は番組中二度にわたり「国からお金を持ってくる」と明言。こりゃ当選するわけだわ。

国のお金とは、我々納税者のお金。それもほとんどが大都市圏の納税者が払うお金だ。直前のNHKニュースで報道されていた可哀想な都市ホームレスたちも消費税を払っている。大都市の生活保護者の数は比率としても地方都市よりも圧倒的に多い。彼らも消費税を払っている。通勤地獄に苦しむ膨大な数のサラリーマンたちもお給料から強制的に源泉徴収されている。彼らの払う血税を地方に安易にあてにされても困る。何でもかんでも「国からぶんどってくるお金はタダ」という考え方は、釈然としないのである。

でも、このような主張は地元住民には大いにアピールする(だから選挙に勝った)。自分たち以外の存在は所詮よそ者(アウトサイダー)であるから、国のお金とは誰のお金でもないと思っているらしい。大鍋のお金は「ぶんどり得」だというわけ。

でも、国からぶんどってくると言うのは、所詮大都市の恵まれない住民やホームレスからお金をぶんどると言うことに他ならない。今までそれに耐えてきた都市住民の不満は確実に高まっている。だから小泉自民党は圧勝できた。しかし、今また安倍長州イナカ政権となってなって、事態はまた逆行しつつあるかにみえる。地方自治体の首長が公にこういう主張をするようでは、都市住民の不満はなお一層高まり、都市住民と地方住民の利害対立がますます顕在化し、ニッポンは「連邦国家」化するのではないか?

人のお金をあてにするのは、止めよう!

Posted: Tue - January 23, 2007 at 06:57 PM   Letter from Yochomachi   名言(迷言)集  Previous   Next   Comments (10)

2007年1月4日木曜日

「日本人は時々狂ったように抽象的なことを言い出す」(塩野七生)



今朝の日経でイチバンの読み物は,なんと言っても塩野七生へのインタビュー。名言の大連発。この9面は保存版ですよ。

女史曰く:
  1. 安倍首相は人間的にはいい人で旦那さまにはいいタイプ,指導者としていいかは別問題。誠意はあるが普通の人なら飽きてしまう。ときには嘘でしか表現できない真実もある。彼は変化球を投げない人。文章の世界では,メリハリや切り返しを芸という。安倍さんは芸がおありでない。
  2. 官房長官に彼と全く違った人間を持ってくるべき。国際会議では彼の言葉をいちいち翻訳していると外国の人は分からないから,練達の通訳が必要。言っていることを半分に縮めないと我が国の国益に反してしまう。
  3. 安倍さんの支持率低迷の原因は演出がないこと。政治はドラマでありケンカ。それが嫌なら官僚をやっていたらいい。
  4. 小沢さんは勝負をしない人だ。勝負をするときに逃げてしまう。どうせ枯れるなら満開にならなければね。
  5. 日本人に違和感を感じるのは「信じすぎ」だと言うこと。民主主義も万全ではない。それなのに民主主義は絶対的な善でそれに任せればすべて上手く行くと思っている。
  6. 政治家は「有権者のニーズを汲み取って」とかなんか言うが,有権者は自分のニーズをはっきり分かっていない。政治家がそれを喚起しなければ行けない。すでにあるものをくみ上げるだけならマーケッティングの専門家に頼めばいい。
  7. 日本は「美しい国」とまでは言わなくても「いい国」になった方がいい。一つ一つ具体的で小さなことを解決して行くべき。日本人はそういうことは意外に上手いのですが、時々狂ったように抽象的なことを言い出すから困るのです。

その通りだ。「美しい国」というスローガンは,抽象的で困るな。なんとでも好きなように解釈できる言葉だ。安倍首相のホントの狙いは「美しい日本を守るために既得権者を守りましょう」ということではないか。もしくは「美しい日本を守るために現状をいじらず何もしないで寝ている総理がいい総理なのです」ということか。

Posted: Thu - January 4, 2007 at 11:31 AM   Letter from Yochomachi   名言(迷言)集  Previous   Next   Comments (18)

2007年1月1日月曜日

「どうして財産が自分のものであろうか」(法句経62)



友人の弁護士が送ってくれた年賀状に引用してあったお釈迦様の言葉。まことに味わい深い。所詮お金とは巡り合わせものだ。

引用されている法句経62の部分:
「私には子供たちがいる。私には財産がある。」と愚者は思い煩っているが、
実に自分は自分のものではない。どうして子供たちが、どうして財産が自分のものであろうか?

法句経とは現存する最古の経でキリスト教のバイブルみたいなお経。お釈迦様はエラかったことが分かる。

弁護士という職業は「財に執着する人種」とつきあわねばならないことが多く,この友人も毎年このような「哲学的」な賀状を顧客に送り,あまりお金に執着しないようにと諭しているらしい。お金にこだわるのはみっともなくて格好が悪い。食に拘るのと同じだ。

「自分のもの」なんかどこにもないのである。財とは拾ってきた猫みたいなもので,たまたま自分と一緒にいるにすぎない。あまり執着して、なぜたりさすったりしていると,プイッと向こうに行ってしまう。逆にあまり構わないと向こうからすり寄ってくる。株も同じだ。強い思い入れで買ったハイテク株が悲惨なことになり,ゼロになってもいいやと思って買った中国株などが10倍になっている。

資本主義社会においてはこのことをみんなよく承知している。資本主義とはしょせん諸行無常の世界。どんな商売も30年は続かないのが普通だ。でも資本主義の論理が通用しない前近代的な世界に住む利権にしがみつく既得権集団は「既得権は永遠に自分のものだ」と信じて疑わない。既得権に拘るのもみっともなくて格好が悪い。既得権集団は法句経を読んだ方がいい。

Posted: Mon - January 1, 2007 at 04:36 PM   Letter from Yochomachi   Money   Previous   Next   Comments (3)

2006年12月31日日曜日

「ウヨ vs. サヨ」の対立軸はもう徹底的に古いな‥‥



机の引き出しを整理していたら,昔作ったメモが出てきた。二つの座標軸で現代ニッポンの利害関係を整理したものだが,結構使えるのでここに入れておく。

こういう分類方法:






ウヨもサヨも同じ象限に位置することがポイント。既得権益集団ももちろんこのカテゴリーに位置する。各自自分がどの象限に位置するのか,考えてみると面白い。

Posted: Sun - December 31, 2006 at 11:14 AM   Letter from Yochomachi   Science   Previous   Next  Comments (4)

2006年12月25日月曜日